炎色反応実験による感動と興味
はじめに。
タイトルと内容がそぐわないかもしれないです。
(炎色反応については昔話しかしてないため)
申し訳ない。
先日見つけたこの記事。
こういう記事大好き。
昔話:炎色反応と花火
少し昔話をする。
中学だったか高校だったか、理科の授業でガスバーナーに金属粉を散らして、色の変化を見る実験をした。
炎色反応の実験。
リチウムは赤く燃え上がり、銅は緑に燃え上がり、マグネシウムはパチパチと白い火花を散らした。
あの時の感動は今でも覚えている。
そして夏になり、夏祭りで花火を見上げると、今まで見てた景色とは違う景色が広がっていた。
いや、景色としては一緒なのだが、「綺麗」や「感動」という感情以外にも「興味」が湧いたのを覚えている。
その時の「感動」を彷彿とさせ、「興味」を持たせるような記事。
とても好き。
疑問:そもそも絵の具ってなんだ
で、記事を読みながら思った。
「子供の頃に絵の具使ってたけど、そもそも絵の具って何で出来てるんだ?」
簡潔で分かりやすい記事を見つけた。
絵の具の種類
アクリル絵の具⇒「顔料」+アクリル樹脂
水彩絵の具⇒「顔料」+アラビアゴム
油絵の具⇒「顔料」+油(乾性油)
絵の具は「顔料」と「糊材」を混ぜているものだという事が分かった。
同じ顔料であるのに、それぞれの作品で違う顔を見せるのは、糊材が影響している事が分かる。
ちなみに「アラビアゴム」は、かつてガムシロップにも使われていた代物である。
アラビアゴム→アラビアガム→アラビアガムを使用したシロップ→ガムシロップ、という事だ。
今は製造技術向上によりほとんどガムシロップにアラビアゴムは入っていないらしい。
絵の具の特徴
次に、それぞれの絵の具の特徴について、ざっくりまとめておく。
(ref: http://senkitahara.com/differenceofmediums/)
アクリル絵の具
- 付着力が強い
- 画用紙だけでなく、素焼きや金属、布やビニール、革やセメントにも用いる事が可能
- 耐水性がある
- 屋外での使用で、雨風に晒されても大丈夫
- 速乾性がある
- 完成までが早い。逆にすぐに筆が固まったり、キャンバス上で馴染ませるという点ではデメリットとなる
- 耐久性が高い
- 水彩のように水に溶けたり変色があったり、油のようにヒビ割れしたりといった事がほぼ無い
水彩絵の具
- 水に溶かして使う
- 水彩と言ってる通り。なので、キャンバスは画用紙などの紙がbetter。
- タッチが違う
- 滲みや重ね塗りなど、アクリルには出来ない技法を使える
- 経年劣化する
- 劣化するのは「絵の具」と「紙」。それぞれ様々な要因で劣化するが、メリットにもデメリットにもなりえる。
油絵の具
- 存在感や現実感を帯びる
- 立体感を持たせたり、奥行きのある作品を作る事ができる
- 乾くのに時間がかかる
- 油が空気と反応する事で固まるので時間がかかる。そのため、グラデーションなどを作る際に時間をかけてゆっくりじっくり作る事ができる
- 作品が丈夫で長持ち
- 油が硬化する事でカチカチになり手で触っても傷が付きづらいので長期保存には向いている。割れる可能性もある。また、油の性質上、経年劣化で黄化する事もある。
顔料について
次に、顔料についてだが、精製方法や素材については、最初の記事に記載があるため割愛する。
簡単にいうと以下のような感じだが、Wikipediaもあるので、参考にしていただきたい。
- 鉱物や土、草花や動物、虫などから抽出する。
- 鉱物などを用いる際は害がある可能性もあるため留意する必要がある。
- 青い顔料の精製は難しく、今までも偶然を通じて作られてきたものもある。
まとめ
これから「色」を見る時、どういう顔料から出来ていて、その顔料は何から精製されたものなのか、考える事が増えると思う。
かつて炎色反応の実験をして興奮したあの頃のように。
子供ができて、夏休みの宿題で自由研究をするといった時に、植物から色素を抽出して絵を描いてみるというのもありかもしれない。
子供ではなく、僕がやりたいだけだが((