知識労働における労働とは?
😶労働の分類
まず、労働は「肉体労働」「知識労働」の2種類に分けられる。
肉体労働は「ブルーカラー」とも呼ばれ、製造業・建設業・鉱業・農業・林業・漁業などの業種を指す。
知識労働は「ホワイトカラー」とも呼ばれ、事務職や管理職などを指す。
(「ブルーカラーは業種なのに、ホワイトカラーは職種なのか」という疑問を持った人もいるだろうが、僕も同じ疑問を持ったので、ここでは深掘りしない事にする)
歴史<日本史編>
元々人間は狩猟や農耕で生活していた。
狩猟や農耕が上手い人は重宝されて権力を得た。
権力によって土地を獲得して管理していき豪族が誕生した。
豪族の権力が拡大したため、貴族が豪族を制した。
貴族が法を作り、法の下で土地が分配され、法の下で納税が課せられた。
土地を耕し、農作物を生産し、年貢として納めている農民は、「肉体労働」であるといえる。
一方、土地の管理や、生産性向上の指示、それによる対価を得る貴族は、「知識労働」であるといえる。
歴史<哲学史編>
以前、哲学の歴史についてまとめたが、改めて引用して記載する。
西洋哲学は、奴隷制度により下級市民に肉体労働させていたため、高級市民は暇になり、あれこれ思考を働かせるようになった。
東洋哲学は、カースト制度により下級市民に肉体労働させていたため、司祭などは暇になり、あれこれ思考を働かせるようになった。
この思考があらゆる考えのきっかけになり、哲学として産声を上げた。
日本史とは若干異なるが、概ね似たような感じで「肉体労働」と「知識労働」が分けられている。
😶どちらが優位とか劣位とかそういう話ではない
「知識労働」という言葉のせいで語弊が生まれそうだが、知識労働者の中にも馬鹿は存在する。
まともに管理ができなくて、逆に生産性を下げてしまう人もいれば、 職権乱用によって富を得ようとして、逆にクーデターを起こされてしまう人もいる。
「肉体労働」も言葉のせいで語弊が生まれそうだが、知者も数多く存在する。
作業効率を上げたり、ムリムダムラを省いて、生産性を向上する人もいれば、 過酷な労働条件に異を唱えて、労働組合を作ったりクーデターを起こす人もいる。
😶「知識」と「馬鹿」と「ビジネス」の三角関係
「知識」は「ビジネス」の役に立つ。 生産性向上や販路拡大のために知識を生かして、効率的に利益を得る事ができる。
しかし、「知識」は「馬鹿」には通じない。 馬の耳に念仏だし、馬鹿に付ける薬はないし、馬鹿は「ビジネス」を扱う事ができない。
知識は馬鹿に通じないし、
馬鹿はビジネスを扱えないし、
ビジネスは知識に抗えない。
ビジネスを成功に導き、人間関係を豊かにしていくためには、この三角関係が非常に重要になってくる。
😶知識労働における労働とは?
肉体労働に比べて知識労働というのは、成果に即時性がないし、成果の効果測定も難しい。
あらゆる情報をインプットし、あらゆる可能性を検証し、最終的に実践して、初めて効果が得られる。 その効果も良いか悪いかは少し時間が経ってみないと分からない事もあるし、再現性のある効果なのかも不明である。
アウトプットするのが仕事というのは当たり前だが、インプットするのも仕事だし、考える事も仕事と言われると、一体どこまでが仕事なのだろう。
タバコ休憩も仕事?
ネットサーフィンも仕事?
読書も仕事?
通勤時間中に仕事の事を考えてるのも仕事?
休日に仕事の事を考えてるのも仕事?
これらを全て「仕事」として全部認めてたら訳が分からなくなる。
だから、ある程度縛るために法律や就業規則があるのだろう。
・・・と、経営者側の立場で考えてみたけど、「知識労働」の概念ってめちゃめちゃ難しいな。