頑張らないように頑張る。

努力と怠惰の狭間

日本史を「時代・首都・幕府・登場人物」の4軸でまとめてみた。

はじめに

以前、知識労働について調べてる時に、以下の疑問が沸いてきた。

  • 日本史には豪族とか貴族とか出てくるけど、そもそも天皇とか藤原氏って誰なんだ?
  • 平城京とか平安京とかあるけど、あれってそもそも何なんだ?
  • 都と幕府って何が違うんだ?


調べて分かったのが、ざっくりとこんな感じ。


という事で『時代・首都・幕府』に『登場人物』を加えた4軸でまとめてみた。



■■■首都も幕府もなかった時代(~694年)■■■


旧石器時代(首都:なし/幕府:なし)


農民「おらっ!石で武器とか食器とか作ったんで!おらっ!」


縄文時代(首都:なし/幕府:なし)


農民「移動生活面倒だし、定住生活しようぜ(村誕生)」
農民「みんな同じような土器作ってて分からんくなるから、俺の土器には模様つけとくわ」


弥生時代(首都:なし/幕府:なし)


神武天皇「九州から東征してきたで!ここ奈良を本拠地とする!(天皇誕生)」


できる農民    「稲作始めるで!効率良く作るし、高床式倉庫も作るで!(貧富の差が発生)」
できない農民   「稲作始めるで!うわ、めっちゃ難しいやん、、、(貧富の差が発生)」
野蛮な農民(=豪族)「俺の土地は俺の土地、お前の土地も俺の土地(貧富の差→身分の差。国誕生。)」


卑弥呼「豪族たちよ、私に従いなさい」
中国 「日本には女性が従えてる国があるんやな。興味深いから執筆しとこ(魏志倭人伝)」


古墳時代(首都:なし/幕府:なし)


大和・吉備・筑紫・出雲「四人揃って、四大王権!」
ヤマト王権      「偉い人が死んだ!死を弔うためにデカい墓を作ろう!」


飛鳥時代(首都:なし/幕府:なし)


物部氏     「仏教が百済から伝わってきた!仏教など要らぬ!神道大事!」
蘇我氏     「多文化認めなあかんで!仏教いるやろ!」
物部氏 VS 蘇我氏「そんなに言うなら対決じゃい!(丁未の乱)」


蘇我馬子崇峻天皇のやつ、気に食わんから殺したろ」
崇峻天皇「ギャー」
蘇我馬子「ついでに天皇任命したろ」
推古天皇「どうも、日本初の女天皇です」
聖徳太子「己の身分が分かりやすいように、色で判別できるようにしようで(冠位十二階)」


蘇我蝦夷 「息子よ。馬子も推古天皇聖徳太子も死んだし、俺らが政治握れると思わないか?」
蘇我入鹿 「父者よ。俺もそう思うわ」
中大兄皇子蘇我氏怖いから、入鹿の家を放火したろ」
中臣鎌足 「蘇我氏怖いから、蝦夷の家を放火したろ」(中臣鎌足藤原氏の始祖。藤原鎌足ともいう。)


天智天皇       「天皇に即位しました、中大兄皇子です。弟に王位継承しようと思いm...やっぱり息子にしようかn...ポックリ」
大友皇子(息子)    「息子である僕の方が王位継承すべきでしょ」
大海人皇子(弟)    「いや、元々弟の俺に王位継承するって言ってたんやぞ」
大友皇子 VS 大海人皇子「そんなに言うなら対決じゃい!(壬申の乱)」



■■■首都が作られる時代(694年~1185年)■■■


飛鳥時代(首都:藤原京/幕府:なし)


天武天皇天皇に即位しました、大海人皇子です。
     本拠地を奈良県橿原市・明日香村の周辺とし、名を藤原京とします」
持統天皇天武天皇が計画した藤原京を、僕が実現させました」
文武天皇「唐に倣って法律作ってみたよ。(大宝律令)」


奈良時代(首都:平城京/幕府:なし)


元明天皇「息子の文武天皇が死んだ...母ちゃん悲しいよ...
     息子の作った法律で新しい政治を行っていくために、本拠地を奈良県奈良市大和郡山市の周辺に移し、名を平城京とします。
     租・庸・調で徴税し、国・郡・里で土地を管理します」


聖武天皇「最近内乱が多くて怖いよぉ...怖いから逃げるために恭仁宮波宮、紫香楽宮と転々にするよ...けどやっぱり平城京に戻るよ...」


桓武天皇「最近仏教中心の考え方の寺院が影響力持ってきてて面倒だから、奈良から京都に遷都したいなぁ。
     平城京は地理的にも川とかないし、川が流れてる場所がいいなぁ。」


奈良時代(首都:長岡京/幕府:なし)


桓武天皇「本拠地を京都府乙訓郡の周辺に移し、名を長岡京とします。」
桓武天皇「・・・え、遷都の責任者が暗殺された?怖っ」
桓武天皇「・・・え、近親者が続々と不幸に見舞われるんだが?怖っ」
桓武天皇「・・・え、自然災害も発生するんだが?怖っ」
桓武天皇「・・・これ何かの祟り?怖いね?新しい都を探さなきゃね?」


平安時代(首都:平安京/幕府:なし)


桓武天皇  「長岡京は断念して、本拠地を京都府愛宕郡葛野郡の周辺に移し、名を平安京とします。」
坂上田村麻呂桓武天皇の名を受けて、蝦夷征服したったわ(初代征夷大将軍)」


桓武天皇「息子よ、近親婚で自滅した天武皇統のようにならないようにせんとな」
嵯峨天皇「父者よ、それは本当にそう」


平氏  「桓武天皇から姓を受けたぜ(武士の誕生)」
源氏  「嵯峨天皇から姓を受けたぜ(武士の誕生)」


嵯峨天皇「それにしても冬嗣よ、あんたの采配すごいな。」
藤原冬嗣「あざす」
藤原良房「父者(冬嗣)のおかげで皇族と関係を持てるようになったので、皇族以外で初の摂関になったで(摂関政治の始まり)」


平将門  「用心棒ばっかりやってられるか!俺は力あるんや!(承平の乱平将門の乱)」
藤原純友 「用心棒に頼ってられるか!俺も暴れ回ったるで!(天慶の乱藤原純友の乱)」
後三条天皇「摂関に政治任せてたら荒れるから摂関政治終わりな。代わりに院政開始な。(院政)」


鳥羽天皇       「ポックリ」
後白河天皇      「おい、鳥羽天皇の後継者はわしじゃ!」
崇徳上皇       「いや、鳥羽天皇の後継者はわしじゃ!」
後白河天皇 VS 崇徳上皇「そんなに言うなら対決じゃい!(保元の乱)」


後白河天皇   「勝ったぜ」
信西      「おい、後白河天皇の側近はわしじゃ」
藤原信頼    「いや、後白河天皇の側近はわしじゃ」
信西 VS 藤原信頼「そんなに言うなら対決じゃい!(平治の乱)」


平清盛   「後白河天皇のやつ、気に食わんから幽閉したろ」
以仁王   「お父さんが幽閉された。院政も封じ込められてるし、マジで腹立つ」
平氏 VS 源氏「源平合戦じゃい!(一ノ谷の戦い)」
平氏 VS 源氏「源平合戦じゃい!(屋島の戦い)」
平氏 VS 源氏「源平合戦じゃい!(壇ノ浦の戦い)」



■■■幕府ができた時代(1185年~1867年)■■■


鎌倉時代(首都:平安京/幕府:鎌倉幕府


源頼朝  「壇ノ浦の戦い平氏滅亡させたったぞ。守護・地頭の任免権くれや。」
後白河法皇「ええで」
源頼朝  「ほな本拠地の鎌倉に幕府作るで。武家政権の誕生や。
      幕府はみんなに御恩するから、何かあったら奉公してな。」


後鳥羽上皇 「何か、やっぱり武家に政権握られるの嫌やな」
北条政子  「みなさん。御恩と奉公です。今が奉公の時です」
朝廷 VS 幕府「対決じゃい!(承久の乱)」


モンゴル兵「侵略してやるー、うわー、やられたー(元寇)」
武家   「奉公のわりに御恩が少なくね?幕府大丈夫か・・・?」


後嵯峨天皇「次の天皇、どっちの子供にするか決めなきゃなー...ポックリ」
幕府   「亀山天皇(大覚寺統)と後深草天皇(持明院統)が10年ごとに皇位交代って事で(両統迭立)」
公家   「朝廷の扱い雑じゃね?もっとちゃんと考えろよ?幕府大丈夫か・・・?」


後醍醐天皇     「武家からも公家からも不満が上がってる。これは倒幕するべきなのでは。(正中の変元弘の乱)」
後醍醐天皇     「倒幕できてしまった。これからは天皇が政治する事にするわ(建武の新政)」
足利尊氏      「北条氏を討伐してくるから、征夷大将軍にならしてくれや」
後醍醐天皇     「それはあかん」
足利尊氏      「なんでやねん、武家に厳し過ぎんねん、ふざけんなや」
後醍醐天皇足利尊氏「対決じゃい!(建武の乱)」


室町時代(首都:平安京/幕府:室町幕府


光明天皇「あんたが征夷大将軍や」
足利尊氏「やったぜ、長い道のりだったぜ。ほな、京都に室町幕府作るで。」
光明天皇「俺らは北朝やけどな、後醍醐のやつが南朝作りよったんや」
足利尊氏「ほないつか統一せんとあかんわな」


足利義満「三代将軍やで!南北朝を統一したったわ!」
足利義満「三代将軍やで!隠居するために金閣寺作ったったわ!」
足利義満「三代将軍やで!一休さんとトンチ合戦したったわ!」


足利義政「八代将軍やで。子供できんかったし、弟に政権譲るわ」
足利義政「八代将軍やで。子供できてもうたわ、やっぱ息子に政権握らせようかな」
足利義政「八代将軍やで。後継者決めるの面倒臭いから、自分らで勝手に決めてもらってええで」
足利義視(弟) 「おい、俺やろ」
足利義尚(息子)「いや、俺やろ」
義視 VS 義尚  「対決じゃい!(応仁の乱)」


農民「今なら幕府倒せるのでは?(一揆の始まり)」
守護「今なら幕府倒せるのでは?(下剋上の始まり)」


ポルトガル「お届け物でーす(鉄砲伝来)」
スペイン 「お届け物でーす(キリスト教伝来)」


今川義元「信長の父親が死んだらしい。信長は戦歴少ないし軍事力も少ないし勝てるやろ。攻め入ったれ。」
織田信長今川義元、討ち取ったりー(桶狭間の戦い)」


足利義昭「13代将軍が倒されたから、幕府復興手伝ってくれんじゃろうか」
織田信長「ええで」


足利義昭「やっぱり信長の言いなりになるの嫌だから、信玄さん助けて」
武田信玄「ええで」
織田信長「武田軍が攻め入ってきた、家康さん手伝ってくれ」
徳川家康「ええで」
武田軍 VS 信長・家康軍「対決じゃい!(三方ヶ原の戦い)」


足利義昭「武田軍が勝ったけど、まだ信長生きてんのかい。槇島城に立てこもっておこう」
織田信長「何じゃあいつ、恩を仇で返しやがって、マジでふざけんなし(槇島城の戦い)」
幕府  「幕府の将軍が死んじゃったので、室町幕府はこれにて終了でーす」


安土桃山時代(首都:平安京/幕府:なし)


明智光秀織田信長、討ち取ったりー(本能寺の変)」
豊臣秀吉明智光秀、討ち取ったりー(山崎の戦い)」


豊臣秀吉      「ポックリ」
五大老徳川家康) 「(どうする・・・?)」
五大老毛利輝元) 「(どうする・・・?)」
五大老前田利家) 「(どうする・・・?)」
五大老宇喜多秀家)「(どうする・・・?)」
五大老小早川隆景)「(どうする・・・?)」


前田利家「ポックリ」
石田三成「前田さん、後は僕に任せてください」


東軍    「徳川!」
西軍    「石田!毛利!宇喜多!小早川!」
東軍 VS 西軍「いざ・・・勝負!!!(関ヶ原の戦い)」


▼江戸時代(首都:平安京/幕府:江戸幕府


後陽成天皇「あんたが征夷大将軍や」
徳川家康 「あざーす。ほな、江戸に江戸幕府作るで。
      これからは幕府も朝廷も対等な(禁中並公家諸法度)」


幕府  「財源が米から金に変わった。みんな米を作らなくなった。困った。」
徳川吉宗享保の改革で飢饉脱出!(失敗)」
松平定信寛政の改革で飢饉脱出!(失敗)」
水野忠邦天保の改革で飢饉脱出!(失敗)」


ロシア 「通商しようや」
イギリス「通商しようや」
アメリカ「通商しようや」
幕府  「嫌だ!(異国船打払令。漂流者を助けてくれたのに砲撃したりしてた)」


イギリス VS 清「アヘン戦争じゃ、おら」
幕府     「イギリスの方が小さいのに、清に勝ったらしい...怖い...(イギリス船に物資を提供)」


ペリー「開国してや」
幕府 「黒船だ...黒いしデカい...怖い...(アメリカ船に物資を提供)」


幕府  「朝廷さん、藩さん、どうしたらいいかな」
朝廷・藩「は?今まで意見求めて来なかったのに、急に求めてくんなや」


井伊直弼「怖いから日米和親条約とか日米修好通商条約に調印したよ」
一橋派 「は、ふざけんなし」
幕府  「うるせえ(安政の大獄で反対派を罰する)」
水戸藩 「は、ふざけんなし(桜田門外の変井伊直弼を罰する)」


薩摩藩「幕府は朝廷とあるべきでしょ(公武合体派)」
長州藩「幕府なくていいし、天皇中心で外国打ちのめそうや(尊王攘夷派)」
土佐藩「朝廷に仕えるという意味では同じなんだし軍事協力しようや(薩長同盟)」


幕府「討幕怖いので、政権を朝廷に返します(=大政奉還)」



■■■幕府が崩壊した後の時代(1867年~)■■■

以前まとめた以下のエントリーを参照。(まとめるのに疲れてしまった)

tanakanata7190.hatenablog.jp



最後に

学生時代に学んだはずなのに、改めて学び直すと、新しい発見がたくさんあった。

権力や武力は持ってしまうと争いに発展してしまうのは今でも変わらないし、歴史から学べる事はたくさんあるわね・・・。

(※なお、この記事は今後も都度調べて、都度更新していく予定。)