頑張らないように頑張る。

努力と怠惰の狭間

ハラスメントと原因帰属

ハラスメントとは

harassmentとは
主な意味:悩ますこと、いやがらせ、悩み(のたね)
https://ejje.weblio.jp/content/harassment

様々なハラスメント

セクハラ、パワハラ、マタハラ、アルハラ、スメハラ。

日本には様々なハラスメントがある。
ほんと、マーケターやメディアは新しい単語作るの好きね。

使われ方は2パターン?

  • パワーやスメルといった、加害者が持ってるもの を使ってのハラスメント
  • セクシャルやマタニティといった、被害者が持ってるもの に対してのハラスメント

加害者側が持ってるものかによって、被害者側が持ってるものか、対処の仕方も変わってきそう。

加害者が持っているもの

故意に使用する事もあれば、不意に使用してしまっている事もあるだろう。
そして、大体どこの文献を見ても「された側がハラスメントと感じた時点でアウト」というのが多い。

ここでは「AさんがBさんの頭を引っ叩いた」という例で書いていく。

対処法

これは「信頼関係」に尽きると考える。

「信頼関係」とは一方通行でなく双方通行であるため、互いが互いを信頼していないと不成立となる。
ベン図でいえばANDの関係であり、ORではない。

確認方法

信頼関係の確認方法として、「原因帰属」で考えてみる。
(専門分野ではないので違ってたらすみません)

帰属理論(きぞくりろん Attribution theories)とはある事象の原因を何に求めるのかという帰属過程がどのように行われるのかを理論化したものである。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B8%B0%E5%B1%9E%E7%90%86%E8%AB%96

簡単に言えば「原因の所在を求める理論」のようなものであり、内的帰属と外的帰属とある。
例えば受験に失敗した場合、
内的要因は「能力がなかったから」
外的要因は「サポートが足りなかったから」といった感じになる。

また、ケリーによる共変原理でも判断する事ができる。
・一貫性:ある対象に対する反応は、他の状況でも変わらないか
・一致性:ある対象に対する反応は、他の人々と一致しているか
・弁別性:ある対象に対する反応は、その対象に限られているか

例えば、AさんがBさんとの信頼関係を図る場合、
①まず共変原理に基づき、自分に対するBさんの反応を見てみる。
(職場や居酒屋などの場所を変えても同じであるか。
 2人きりや複数人の状況でも同じであるか。
 その反応は自分に対してのみの反応か。など)
②次に、その反応が内的帰属か外的帰属かを図る。
(場所や状況によって変わるのであれば外的帰属の可能性もある。
 自分に対してのみの反応であれば内的帰属の可能性もある。など)

※ここで、正当な推測をしないまま不当な判断をする「帰属バイアス」を行うと、ハラスメントが生じやすいので注意。

例えば、パワハラ上司を例に挙げると、
自分に対しての発言はキツいが他の人に対してはキツくないのであれば、それは人によって態度を変える上司に帰属する。
(見方を変えれば、自分にしかキツく当たって来ないので、自分に帰属する可能性もある。)
逆に、自分に対してだけでなく他の人に対してもキツいのであれば、それは自分には帰属せず、誰にでもキツく当たる上司に帰属する。

被害者が持っているもの

まず大前提として、ハラスメントにおいて「被害者側が悪い」といった事は基本的にはない。
ただし、ハラスメントに対する認知不足により、そう言われざるを得ない状況が発生する。

対処法

まず、ハラスメントに対する意識を付けるところから始める必要がある。
・自分自身がどのようなパーソナリティを持っているか
・そのパーソナリティを持っていることによる周囲の反応・行動・態度はどうか

これは精神的ストレスになり得るし、また、も認知バイアスも生じやすいため注意が必要。

例えば、体毛の濃い男性がいるとする。
体毛が濃い事を自覚する事がまず第一に必要となる。
次に「体毛濃いのが嫌いな人もいる/好きな人もいる/気にしない人もいる」と認知する必要がある。
これをコンプレックスに思ってる人は「嫌いな人もいる」という情報ばかり集めがちであり、
これをチャームポイントに思ってる人は「好きな人もいる」という情報を集めがちである。
これでは認知に偏りが生じるため、包括的に認知する必要がある。

確認方法

ここでも原因帰属で考えてみる。

①まず共変原理に基づき、自分に対する周囲の反応を見てみる。
(同じパーソナリティを持った人に対しての反応が、場所や状況を変えても同じであるか。
 同じパーソナリティを持った人に対しての反応が、誰しも同じであるか。
 同じパーソナリティを持った人に対しての反応が、このパーソナリティに限った話なのか。
②次に、その反応が内的帰属か外的帰属かを図る。
(場所や状況で反応が変わるのであれば外的帰属の可能性がある。
 反応が誰しも同じなのであればパーソナリティ(内的帰属?)の可能性がある。
 反応がこのパーソナリティに限っていないのであれば外的帰属の可能性がある。など)

※ここでも、正当な推測をしないまま不当な判断をする「帰属バイアス」を行うと、主語がデカい人になりかねないので注意。

例えば、体毛の濃い男性を例に挙げると、
電車では煙たがられるが職場では大丈夫なのであれば、それは他人が煙たがってる他人に帰属する。
例えば、露出度の高い女性を例に挙げると、
電車でも職場でもそういう目で見られて、他の露出度の高い女性も同じ状況であるなら、それは露出度が高いという事に帰属する。

その後は、自分がどうしたいかである。
帰属した結果に納得いかないのであれば直せばいいし、
帰属した結果で合点できるのであればそのままでいい。

後者でありたいのであれば、スティーブ・ジョブズの「他人のドグマにとらわれるな」という言葉が考える上では良いと思う。

ちなみに、本人が「パーソナリティは変えずに生きる」と決めても、他人はそこまで分かってはくれない。
覚悟を決めたのであれば、最後まで突き進む必要がある。

結論

加害者目線と被害者目線で考えてみたけど、
言ってしまえば「一旦落ち着いて、自分と相手と周辺をよく観察して、冷静に判断した上で、行動してみようね」って事ですね。(雑な締め方)