頑張らないように頑張る。

努力と怠惰の狭間

「人による」という結論


「人によるんだよなー」


ある問いに対する返答である。

確かに、一人として同じ人間はいないし、性格・身体能力・免疫、何を取ってもてんでバラバラである。
それゆえの「人による」という結論である事は理解している。

しかしながら、あまりにも汎用的過ぎて、何も考えずに絞り出された言葉ではないかという勘違いさえ覚える。
また、結論として成り立っているのかさえ疑わざるを得ない。


では、一体どうしたらよいのか。

答えは簡単で、論拠を示せばよい。
「AはBであるため、人による」と。


例え話をいくつかしよう。

A「彼女ってどうやったら出来るかな」
B「人によるなー」


誰彼構わず好きになるわけもないし、人によるに決まっている。
あくまでも例え話であるが、ここでは行動力と決断力を述べるべきだ。

女性のいるところに行かなければ出会いなど存在しないので、足を運ぶ。(=行動力)
そして、射止めたいと思った女性に対してアプローチをし、次回の予定を取りつける。(=決断力)
しかしながら、行動しても決断しても、振り向いてくれない女性も存在する(=人による)

なので、「行動して決断すれば可能性は広がるけど、人による」と言えばよい。

A「岡山県民って平和ボケしてるんでしょ?」
B「人によるなー」


200万人弱いる岡山県民が、全員平和ボケしてるなんて考えられない。
ただ、実際問題、
晴れの国と呼ばれるだけあって降水量は少なく、地震の発生も少ない。
中国山脈と四国山脈に挟まれているため台風被害も少ない。
西には広島、東には兵庫や大阪があり、交通の便も最高なのでレジャーにも困らない。
水産物農産物にも恵まれており、新鮮な野菜や魚を手に入れる事が出来る。

これら全てのメリットを受け、デメリットを受けてない人の中には、平和ボケしている人もいる。
何を隠そう、私も平和ボケしている人の一人である。(岡山出身)

とはいえ、つい最近であるが、大阪で震度6となる大きな地震が発生した。
今後も南海トラフ地震が来るだの、富士山が噴火する可能性があるだの、数多くの脅威が報じられている。

なので、「自然災害は少ないし不自由なく生活は出来るが、今のご時世いつ脅威が来るかも分からないので、人による」と言えばよい。


例え話が長くなってしまったが、ここまで書いて、察しのいい人なら「論拠を示す」理由が分かるかと思う。
その理由は「あなたの問いに対して考えて答えている」という事に繋がるからである。


最初にも述べたように、「人による」は汎用的であり、何も考えなくても出る言葉である。
本人が考えて考えて出た答えが「人による」だとしても、その考えが相手に通じる事はない。
そのため、問いかけている側は「本当に私の話聞いてるのか?」と疑念を抱く。
そうなると信用を欠く事にも繋がりかねないため、「あなたの問いに対して答えてます」という論拠を示すべきである、と考える。
それが「愛」や「礼」に通じるのである。
(信用を欠くのを恐れるために礼を使うのはお門違いではあるが、分かりやすい表現のために使用した事をお許し願いたい)


とはいえ、結局は「人による」が終着点なのである。
寄り道をしても、真っすぐ進んでも、歩いても、車でも、全てはそこに通じる。
更に言えば、問うてる側は、人に問う前に、すでにその終着点には到達している。
ただ、その道中で「論拠」を拾えていないだけなのである。
「論拠」が拾えていないが故に、モヤモヤし、立ちすくみ、家にも帰れない。
なので、あなたが道中で拾った「論拠」を、問うてる人に少しばかりおすそ分けをしていただきたい。

最後に

最近「武士道」読んでて、文章表現面白いなーと思って真似っ子して書いてみたけど、
ただの接続詞だらけの文章になってしまって、全然真似っ子できてない😕😕