クーラー設置問題
ここ数年、よく声を聞きますね。
「小中学校にクーラーを設置しろー!」
「職員室だけ付いてるのはおかしいだろー!」
「昔と比べて平均気温上がって来てんねーん!」
分かる。
分かるんだけど、
分からない。
まず、クーラーを誰が設置するのか
国なのか、都道府県なのか、学校なのか、保護者なのか。
それによって、怒りの矛先が変わってくる。
調べたところによると、「千葉県学校教育情報ネットワーク」というサイトを見つけた。
その中にあったPDFがこちら。
(当資料は高校が対象であるため、小中学校がどうなのかは不明。参考まで。)
これによると、
- 学校の施設設備の設置に関する費用は、県立学校の場合には県が、公立の小中学校の場合には市町村が負担することになる
- 千葉県にある県立高校のうち、県全体の6割となる77校に冷房設備が設置されており、これらすべて保護者負担で設置された
つまり、国に対して「設置しろ」というのはお門違いであり、
もし国に対して要望したいのであれば、制度から変える必要がある、という事になる。
では、都道府県や自治体に任せればいいのか。
それは、次の設置費用の話が関わってくる。
次に、設置費用の問題
上に示したPDFに記載されていた金額、約1億円を参考にする。
都道府県内の数十校に対して、一気に導入となると、それだけの予算確保が必要となる。
そんな金は、ぽっと出てくるはずもなく、都道府県や自治体の足が止まるのも無理はない。
そのため、保護者負担も考えなければならない。
というか、保護者負担しないとほぼ実現は無理である。
そこで、単純計算ではあるが、ざっくりと計算してみた。
耐用年数13年でペイすると考えると、年間約770万円。
当資料の場合の生徒数は930人なので、保護者負担だけなら年間約8300円。
学校予算とか自治体の補填とか諸々考えたら、単純計算とはいえ、不可能ではない金額なのでは...??
(当資料は高校であり、問題となっている小中学校は生徒数が少ないので、保護者負担額が増えるが、それでも子供の安全を考えれば問題ない金額だと考えられる)
設置費用なんてものは、負債を抱えて、先に設置して、後から払えば何とかなるので、今すぐにでも対処は出来るはずだ。
(そんな事は誰もが分かってはいると思うが)
では、一体何が問題なのか。
一番の問題は「保護者」であると考える。
結局保護者が動かなければ変わらない問題である。
しかしながら保護者は、
財布の紐を緩めない。手や足や口を動かさない。他人に任せきり。
「子供を守れ!保護者は負担したくない!国と自治体だけで頑張れ!後はよろしく!」
という姿勢のように思える。(実際どうなのかは知らん)
まとめ
哀しきかな、結局苦しむのは子供なんだと感じるところ、、、
余談
とはいえ、実際問題、マジで昔と比べて平均気温上がってきてるからどうにかしてほしい。
気象庁が出してる過去の気象データを見てみたが、ここ10年20年だけでも平均気温が上がってきているのがデータとして分かる。
これは岡山県倉敷市の、
僕が生まれた年である「1993年7月の気象情報」と、
暑い暑いと言われてる今年「2018年7月の気象情報」である。
たった25年でこれだけの変化がある事を、皆が知るべきである。