頑張らないように頑張る。

努力と怠惰の狭間

人の生い立ちを知る🐾

生い立ちを知る事で、

行動や心理を分析でき、

現在や未来の行動が見えてくる。


🕰現在の行動は過去から来る

社会に出て仕事をしていると、様々な働き方の人を見かける。

傍若無人で独りよがりな人。 言われた事しかせずYesしか言わない人。 自ら進んで取り組み向上心の強い人。 勉強熱心で真面目だけど成果が出ない人。

表面だけ捉えると、「あの人は傍若無人だから」「あの人はイエスマンだから」とレッテルを貼る事もできるであろう。 そして、自ら貼ったレッテルに対してバイアスをかけて行動し、一喜一憂する。


果たして、本当にそれでいいのだろうか。


彼らの過去を紐解くと、「何故傍若無人なのか、何故イエスマンなのか、何故向上心があるのか、何故成果が出ないのか」というところが見えてくる。 紐解いていくうちに、ポジティブな部分やネガティブな部分、明るい部分や暗い部分、人生の分岐点などが見えてくる事だろう。 そして、それらが現在の行動の裏付けとなっている事が理解できるはずだ。

組織の成長にも欠かせない

組織の中では、人の管理をしていく必要がある。 そして、組織を大きくするために「人の強みを活かし、人の弱みを補う」というアプローチが必要になってくる。

強みや弱みは十人十色で、普遍的である事はまずない。 だからこそ、個人に目を配り、個人を知り、個人に沿ったマネジメントをしてやる必要がある。


仕事というのは、数ある業種の中から一つの業種を選び、かつ、その業種の中から一つの職種を選ばなければならない。 それが自分に合ってるのかどうかさえも分からないまま働いている人も少なくはないだろう。

そしてそれは、強みを活かせていない可能性を示唆している。

更に「仕事だから」という弁明の下、強みを活かす事ができない仕事を与えられる事も多々ある。


生い立ちを知ると「昔は○○をしてた。××が得意だった。ただ、あるきっかけでそれを諦めた。だから今は適当に過ごしてる」という事も見えてくる。 それを真摯に聞いてやり、共感し、その得意分野を活かせるようにモチベーションを立て直してやる。

生い立ちを知るのは、組織の成長にも欠かせないのである。


🤟3つの確信

僕が「生い立ちを知る事が大切だ」と思い始めたのは、最近に始まった話ではなく、昔からの話である。

単純に人の過去の話を聞くのが好きだし、そこに自分を投影し、「自分だったらどう思うか、自分だったらどう動くか」を考えるのが好きだった。 そして、それをそのまま相手に伝え、相手が受け入れてくれたり、たまには反抗的な態度を取られるのも嫌いではなかった。 更に、相手の過去に自分を投影する事で、一緒に育ってきた感覚にもなれ、より仲が深まるとも思っていた。

ただ、「他のアプローチもあるのではないか?」「生い立ちを聞くのは本当に正しいのか?」とも思っていた。

そんな疑問を確信に変えてくれた3つを紹介したい。

確信①:『心理学』(犯罪心理、発達心理、行動心理、臨床心理)

最近興味があって勉強している『心理学』。


犯罪心理では、例えば「プロファイリング」。 殺人現場や被害者の特徴などから犯人の性格を探り、どのような過去があったか考え、少しずつ犯人に迫っていく。

発達心理では、例えばフロイトの唱えた「心理性的発達段階」。 五段階(口唇期、肛門期、男根期、潜在期、性器期)を進んでいく中で、リビドーが満たされないと固着が現れ、リビドーが過剰だと退行が現れる。

行動心理では、例えば「目の向き」。 右下を見ていると過去の身体的苦痛を思い出してるかもしれないし、左上を見ていると視覚的な記憶を思い出してるかもしれない。

臨床心理では、まさにそうであろう。 カウンセリングを通じて過去に生じた心的な問題を洗い出して解決に導く。


心理学の分野では、過去を捉える事で現在を捉えるという形がある事が分かる。

確信②:『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』

今更ながら読んだ。 そして、本を読み終えた時、今回の記事を書こうと思った。


主人公であるみなみはマネジメントに取り組む中で、まず最初に取り組んだのが「マーケティング」。 そのマーケティングで何をしたかというと、部員に対して面談を行い、「何故野球部に入ったのか」「中学までは何をしてたのか」「自分の得意分野は何か」「部に対する葛藤はないか」というところを聞いていった。

まさに、過去を捉えようとしたのである。

そして、強みを生かして、弱みを補うマネジメントを徹底していった。


先程は「心理学」の側面から捉えたが、「組織理論」「経営理論」の側面からも大切である事が分かる。

確信③:ドラマ『99.9%』

少し前になるが、嵐の松潤が主人公役をしていた刑事ドラマである。 彼の特徴は、依頼者に対して「それではまず生い立ちから教えて下さい」というところだ。

作品中では、周りの人間がそれを不思議そうに見ていたが、僕はこれに対して非常に共感ができた。 彼が心理学に長けてるのか否かについては、作品中でもWikipediaでも言及はされていないが、これは立派なプロファイリングである。 プロファイリングにより犯罪学的・被害者学的アプローチを行い、0.1%の無罪を勝ち取る姿は、正義感に溢れていて非常に格好良かった。


嘲笑う目的で過去を詮索するのは絶対にダメだが、理解や問題解決のために聞くというのは正義感に繋がるという事が分かる。


😭生い立ちを知られる恐怖

「生い立ちを知る事は素晴らしい事だし、裏付けもあるよ!」と散々言ってきたが、もちろんそれが嫌いな人間がいるのも事実である。

「過去の詮索をされたくない」「カウンセラー気取ってんじゃねえよ」「自分が上に立ったつもりか」など、嫌いになる理由は人それぞれだろう。


実際に僕もそれで嫌われた事もある。

僕だって言いたい過去もあれば、言いたくない過去もある。 その言いたくない過去に踏み込まれると、それこそ恐怖であり、自分を保てなくなるかもしれない。


人の生い立ちを聞く際には、ある程度の信頼関係や、表情や仕草を見ながら聞いていくのがよいだろう。


🙂まとめ

生い立ちを知る事は、組織のマネジメントとして大事だし、対人関係としても大事である。

そして、恋愛でも同じ事は言える。 相手の生い立ちを知り、家族や身内との関係性や、学生時代の恋愛観を捉える事で、相手の気持ちを推し量りながら、自分の気持ちをぶつける事ができる。 結婚観や育児観についてはまさに有効で、これらは親と同じ道を進みがちなので、事前に生い立ちを知っておく事で認識差異を少なくする事ができるはずだ。

いくつかの事例紹介もしたかったのだが、記事が長くなり過ぎてるので割愛する。


🤔そんな事より、

一人焼肉とか一人カラオケとか、世の中にはたくさん言葉があるけど、この前初めて一人バーしてきた!

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本が読みたくて、けどカフェの気分じゃなくて、お酒飲みながら読めたらと思って行ったんだけど、BGMと店員の声がうるさくて集中できなかったから、バーは人と話す場所なんだなって思いました、まる。