お酒は一生の友達。
最近、訳もなく人生について考える事がある。
30歳が近付いてきているからだろうか。
仕事、結婚、介護、老後、、、
人生の幸福について考えるにあたり、まずはWikipediaで『幸福論』について調べてみた。
以下は体裁のみ整えて引用したもの。
アリストテレス『ニコマコス倫理学』
幸福とは快楽を得ることだけではなく、政治を実践し、または人間の霊魂の固有の形相である理性を発展させることであるとして、幸福主義をとなえた。
エピクテトス『語録』
己の力の及ぶものと及ばないものを識別し、自己抑制をもって生きることを説く。
スピノザ『エチカ』
物事を永遠の相のもとで見ることが幸福(神に対する知的愛)への道であるとする。
ショーペンハウエル『幸福について』
目先の環境に振り回されるのをやめ、すべては空しいと諦観することで精神的落ち着きを得るべきである。世俗的な幸福の源泉を人のあり方・人の有するもの・人の印象の与え方に大別した上、肝心なのは「人のあり方」であるとする。
ショーペンハウエル『意志と表象としての世界第四部』
自他の区別を去った意志の否定を説く。
アラン『幸福論』
健全な身体によって心の平静を得ることを強調。すべての不運やつまらぬ物事に対して、 上機嫌にふるまうこと。また社会的礼節の重要性を説く。
ラッセル『幸福論』
己の関心を外部に向け、活動的に生きることを勧める。
ヒルティ『幸福論』
神のそば近くあることが永続的な幸福を約束するとする宗教的幸福論。
福田恆存『私の幸福論』
不公正な世の現実を見据え、弱点を弱点と認識した上でとらわれなく生きること。望むものを手に入れるために戦い、敗北しても悔いないこと。
ざっくりまとめると、以下のようになる。
- 宗教論的に、神のそばにいて、神への知的愛を示す事。
- 認識として、力の及ばない事や、不公正な世の現実、全ては空しいという事を理解する事。
- 行動として、政治の実践、社会的礼節、自己抑制を行う事。
また、SmartLogというメディアが『「人生とは何か」が分かる名言10選。偉人たちが残した深い格言集』についてまとめているため、こちらも体裁のみ整えて引用する。
ウィリアム・シェイクスピア『人生とは選択の連続である』
スティーブ・ジョブズ『終着点は重要じゃない。旅の途中でどれだけ楽しいことをやり遂げているかが大事なんだ』
チャールズ・チャップリン『人生は、恐がりさえしなければ素晴らしいものになる。人生に必要なものは、勇気と想像力。それとほんの少しのお金だ』
ビル・ゲイツ『人生はフェアじゃない。そのことに慣れるんだ』
マリリン・モンロー『全てのルールに従って生きていたら、私はどこにも行けやしないわ。』
アルベルト・アインシュタイン『誰かの為に生きてこそ、人生には価値がある』
ジョン・レノン『あれこれ忙しくしているうちに過ぎていくもの。それが人生なんだ。』
ジョン・ウッデン『できないことに気を取られずに、できることをやりなさい。』
ソクラテス『簡単すぎる人生に、生きる価値などない。』
こちらもざっくりまとめると、以下のようになる。
- 簡単な人生は無価値だから、誰かのためにできる事をやれ。そうすれば勝手に過ぎていく。
- 人生は不公平だし選択の連続だから、全てのルールには従わず、勇気を想像力をもって恐れずに過程を楽しめ。
こうして見てみると、人生や世界はしょうもないものに思える。
不公平だし、力は及ばないし、空しいし、簡単で単純な人生は無価値だし。
だからこそ自分で見出せという事なんだろうが、そもそも何故不公平なのだろうか。
僕の好きな言葉で、ジャンポール・サルトルの「私は絶望に抵抗しながら、希望と共に死ぬだろう」というのがある。
つまりはそういう事なのだろうか。
実存は本質に先立つ。
自分自身で本質を見つけて生きなければならない。
絶望に抵抗しながら本質を探し出し、希望を得られないまま死んでいく。
短い人生、長い人生。
時間なんて勝手に過ぎていくものなのでどうでもいいが、希望が得られないまま死んでいっていいのだろうか。
希望とは何なのだろうか。
考えれば考えるほど思考が崩壊して、
それが面倒臭いから酒を煽る。
酒は何も解決してくれないが、いつも寄り添ってくれる。
今日も、そんなたった一つの友人と共に眠りにつく。