頑張らないように頑張る。

努力と怠惰の狭間

「理が合わさる」で『合理』

いつだったか忘れたけど、Twitterでこんなのを見かけた。

「倫理的にじゃなくて、合理的に答えてください。」

え、待って、怖い、、、

まずは私見

まず、それぞれの関係性について考える。 僕的にはこうだ。


"倫理的"が根底にあり、その上に"合理的"や"論理的"が乗っかってくる。


環境問題で考えてみると分かりやすい。

昨今の地球温暖化により異常気象も頻発に起きている。 これを食い止めるための策は講じているが、取り戻すためには何百年という月日が必要になる。 そればかりか、「地球を捨てて、火星や月に移住しよう」という輩まで出てきている。

では、どう解決すればよいか。

合理性を先に考えるとすると、「地球や他の星のために人間が死ぬ」 これが最も早くて確実で合理的だ。

しかし、そんな簡単に人を殺してはならない。 つまり、倫理性を考えた上で、合理性を考えなければならない。

そもそも『合理的』とは

まずは言葉の意味から調べてみる。

1 道理や論理にかなっているさま。
2 むだなく能率的であるさま。
合理性 - コトバンク

ここで『道理』と出てきた。 道理とはどういう意味か。

1 物事の正しいすじみち。また、人として行うべき正しい道。ことわり。「道理をわきまえる」「道理に外れた行為」
2 すじが通っていること。正論であること。また、そのさま。「言われてみれば道理な話」
道理 - コトバンク

「正しいすじみち」とは何なのだろう。 少し分かりづらいので、類語を見てみる。

[意義素] 人として守るべき筋道のこと
[類語] 節義・節操・道義・倫理・道・人道・道理・道徳・義理・公徳・公衆道徳・社会倫理・社会道徳・仁義・モラル
道理 - Weblio辞書

類語の中に「倫理」と出てきた。

つまり、倫理とは「人として守るべき筋道のこと」であり、「道理」との類義である。

そして、道理にかなっていないと「合理的」とは言えない。

上記から、倫理や道理が前提であり、これを満たさなければ合理的とは言えないといえる。

余談:ゆとり世代は合理的

僕もゆとり世代で、ゆとり世代って言われるのが嫌で調べてた事がある。 その時、「ゆとり世代は合理的である」というのをよく見かけた。

確かに考えてみると、効率重視で仕事をしながら、パワハラやセクハラに対して敏感である。 パワハラやセクハラは、道徳的に許される問題ではない。 また、効率重視というのは論理的に考えて物事を進めている証拠である。

つまり、倫理と論理を兼ね備えた合理性を持っている、それがゆとり世代というのは頷ける。

まとめ

「合理」という単語を見てみると、「"理"が合わさる」となっている。
この"理"とは、「倫理」であり「道理」であり「論理」である。
これらが組み合わさることで『合理』となる。

言葉というのは、実に面白い。