頑張らないように頑張る。

努力と怠惰の狭間

中途採用とサーフィン

風が吹いて、波が立つ

中途採用者には、新しい風を吹き込んでほしい」


これは、世間一般としてよく言われている事である。


中途採用により新しい風が吹き、
新しい風により新しい波が現れ、
新しい波を如何に乗りこなすか。


つまり、中途採用の本質はサーフィンをする事にある。


しかし、実際に新しい風を吹かせようとしても防波堤を立てられてしまう事の方が多い。


何故サーフィンをするのか?

では、何故サーフィンをする必要があるのか?


同じ組織に長く居座ると、それが全てであり正しいと思いがちである。
凪の状態が心地よくて、ぬるま湯の状態が心地いいのは分かる。


しかし、ビジネスはそんなに簡単なものではない。


常に新しい波が来る。
新しい波とは、「時代の波」だけでなく「新しい人材の波」によっても発生する。


しかもその波は激熱か激冷なので、如何に波に飲まれずに乗る事ができるかが大事になってくる。


自ら招いた波に防波堤を張る矛盾

「時代の波」とは違い、「新しい人材の波」は自ら招いた波である。


自ら招いた波に乗らないというのは、中途採用の目的が破綻していると言える。
ましてや、自ら波を招いたにも関わらず、その波が来ないように防波堤を張って阻止する。


こうなってくると、何故中途採用をしているのかが分からなくなる。


そもそもサーフボードなのか?

一方で、組織という生き物は、サーフボードよりも更に大きな船を操縦しているともいえる。
船には船長が必要で、船長が波を読まなければ転覆する。


デカ過ぎる企業は、デカ過ぎる船体を持っていて、多少の波にも動じないのは分かる。
だったら何故中途採用しているのかが分からない。
船員確保のためか?だとすると最初の世間一般として言われている事は何なのか?というか新卒でよくないか?


僕は波なのか?
僕は船員なのか?


僕は一体何のために生きているんだ?